お金を払いたくなる人材になるべく。

Youtubeのとある投資企画を見て、自身の学生生活のあるべき姿を考えなおさせられた、、。という話です。これは、大学院で研究活動を行っている多くの学生が考えなければいけない問題だと思いました。

 

それが、この動画です。

【1/3】東大に入って教育を変えたい!受験生版Tiger Funding #1 - YouTube

高校生が、東大に進学するための費用を、各教育業界の起業家たちにもらえるように、プレゼンテーションをする、という内容です。

 

この高校生(2年生)、通っている学校から東京大学の合格者が出るのは3年に1人であるそう。相当、厳しい目標に向かっているという印象だが、話を聞いているうちに、「この男、やるじゃないか!!」と思わされます。

 

過去の進研模試かな?の成績推移がまあ見事な右肩上がり、、。偏差値が65~70近くまで上がっているではないですか、、。詳しい話を聞いてみると、確かに勉強の仕方もなんとなくではなく、あらゆる工夫を講じているようである。あえて、大手予備校に通わず、補習型個別指導塾に通っているあたりからも本人の強い勉強方針がうかがえる。

 

とはいえ、これは「投資」を受けようとしています。希望額100万円だそうです。投資家はその学生の東大合格だけでなく、もちろんそのさらに先の将来にかけて、お金を出すか考えるわけです。この学生、文部科学大臣になって、日本の教育体制を大きく変えなければいけない、という壮大な目標を持っているそうです。

 

その語り口は、もはや17歳には見えません。大人4,5人を目の前に物怖じせず、強くアピール。その大きな自信には心を揺さぶられました。

 

ただしかし、「夢」を語るだけでは、人を説得できません。その現実性が伴っていないといけないわけです。「夢」が長期の目標として、それに対する、短期目標が甘かったのです。大学に入学してから実際に何をするのか、の話が一切なかったのです。

 

結果は、交渉は成立せずでした。100万をもらうのは、これほど難しいことなのか、、、。(親に毎年何百万というお金をいただいてもらっている身の私にはあまりに強く響きました。)

 

就職活動も、状況は全然、違わないなと、感じました。就職活動の場合は、企業側は100万円どころか、一年間で数百万、定年まででいうと何億、という単位でのお金を我々に支払うことになるのです。

 

もちろん、その間で我々は労働という大きな対価を支払うわけですが、同じ金額を支払うのであれば、より優秀な人材の方が良いですから、やはり、投資サイドに対し強くアピールしないといけない構図は何も変わりません。

 

先ほどのYoutubeでポイントとなった「長期目標」と「短期目標」ですが、我々就活生も、「短期目標」に対する意識の方が難しくないでしょうか。彼であれば、文部科学省大臣になるまでの道のりとして、まず東大に入ることを掲げておりませんでしたが、この次にどうするのか、は触れられなくて、、。

 

私が行きたい製薬企業における「長期目標」は、「これまで救えなかった命の数、苦しみの数を減らしていく、その過程に直接貢献したい」ということです。

 

確かにここに対する強い思いはあります。これは就職活動の軸、大前提ですよね。そのうえで、企業に私を取ってもらうための、現実性、つまり短期的な目標の設定の妥当性が問題になってきます、、。

 

「あなたが本当にその難しい課題を達成することはできるのですか??」という強い問いに対する、回答がうまく、できるのか、ですね。

 

率直な答えは、「現場に立ったことが無いので、想像が困難です」ということになってしまいます、、。しかし、周りの同じライバルよりも、本当に企業で活躍できるようになりたいと、感じているのであれば、現場に立ったことが無いなりに、できることはたくさんあると思います。

 

最低限、企業研究員の仕事内容を知識レベルでよいから、知ること。企業研究員が人事評価を受ける項目の種類、評価を上げるには、現状でどのような技術、考え方を身につける必要性があるのか、ということを理解し、行動すること、を続ける必要がありますよね。

 

つまり、目的ベースの行動習慣、これが就活までに身につけないといけないことです。

 

 

学業生活中は、いかに報告論文数を稼ぐか、という、一つの軸だけで評価が決まりますが、企業研究の場合は、どういう軸があるのでしょうね、、。

 

次の投稿記事は、そのアンサーについて、考えてみることとします、、。