発表が上手いとは、日常を制するということである

研究進捗報告会の1日前、2日前はほとんど、発表準備に時間が費やされ、研究を進めることはできない。

 

発表準備の時間がかかり過ぎている、準備過程に非効率が発生してしまっている、ということは前々から自覚していた。

 

作っては、作り替えの繰り返しが多いからだ。

 

それは、外観と細部に関する把握が不十分になっているからである。

 

外観は、発表全体の構成と枠組みであり、細部は、各項目の上手い伝え方である。

 

資料を0から一気に作ろうとすると、外観が疎かになって、細部にばかり時間を費やすことになってしまうことになりがちである。

 

そうしているうちに、外観の把握が甘くなっていて、全体を作り替える必要が生じてしまっていたり、、である、、。

 

最終的には、相手にいかに、分かりやすく、魅力的な発表になるか、を目指すのである。

 

プレゼンにおける、基本フレームワークは、①課題意識の植え付けと、②それに対するスマートな解決策の提示である。

 

このフレームワークが必要なのは、プレゼンやその準備の時に限らない。

 

日頃の解析方針や、実験方針、これを考え実行している過程においても、常にその2項目を頭に浮かべておくことが重要なのである。

 

以上は最もミクロなモジュールである。

 

ある程度の成果が得られてきた際には、よりマクロなモジュールとして、その一つの問いに対するスライドを作成することが可能となる。ここでも課題意識と解決策を強く持つ必要がある。

 

そして、最後に、各スライドを組み合わせたマテリアルが完成するということである。

 

このように、1.目的意識と2.解決策について日頃から意識を強めることで、必然と発表資料というものは出来上がってくるのだと思った。

 

つまり、発表が上手い、ということは発表準備の仕方、ではなく、日常の過ごし方が賢明である、ということを示すのだと考えさせられた。